がん具花火豆知識③線香花火(手持ち花火)

こんにちは。花火専門店トヨタです♪

がん具花火豆知識、今回は線香花火について書きたいと思います。

線香花火には「長手」と「スボ手」の2種があり、硫黄や炭などを原料とした黒色火薬を「長手」は和紙に包んでこより、「スボ手」は藁の柄に黒色火薬をむき出しの状態で付着させて作られています。

関東では長手、関西ではスボ手が多く出回っています。

4段階に変化する現象は「起承転結」があると言われ、それが人の一生のように感じられることもあるのではないでしょうか。

起「牡丹」…初めに蕾のような赤い玉が出来、ジリジリパッパッと燃え始める

承「松葉」…松の葉のような形に勢いよくバチッバチッと広がって燃える

転「柳」…一転して落ち着いて、柳のように火花が長く落ちる

結「散り菊」…最後にはかなげな小さい菊の花が咲く

何だかストーリーを感じますね。

なかなか最後の散り菊まで楽しむのは難しく、また安価な輸入品が多く出回っているため余計に途中で玉が落ちやすいということもあると思います。

火花の広がりが大きく、火も長持ちするため起承転結の変化をよりはっきりと感じやすい、質の良い国産線香花火は現在では製造している花火工場も国内にわずか3社となり、手にする機会は少ないかと思いますが、もし国産線香花火を手にする事がありましたら、ゆっくりじっくりとその時を楽しんで頂きたいと思います。

線香花火の関東・関西の違いは、以前のブログ「線香花火」、

火を長持ちさせるコツについては「線香花火の持ち方」をご覧ください。

※4段階の変化については「蕾」「牡丹」「松葉」「散り菊」とされることもあります。

※情報はブログ公開時点のものです



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